1985年生まれはやばい？世代の特徴と有名人を徹底解説

「1985年生まれはやばい」という噂を耳にして、その真相が気になっていませんか。この世代は、なぜか強烈なイメージで語られることが多いです。この記事では、1985年生まれがやばいと言われる理由から、その特徴や干支が示す性格、さらには世間を騒がせた有名人ランキングまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。

多くの美人女優や有名人、芸能人を輩出した華やかな側面だけでなく、当時の日本で何があったのか、彼らが何世代と呼ばれているのかについても掘り下げます。また、履歴書作成時に役立つ学歴（中学・高校・大学卒業年）や、気になる厄年の情報、さらにはスポーツ選手（プロ野球やサッカー）の活躍にも触れていきます。

誰もが共感する「あるある」や懐かしいもの、流行したカラオケソングといった文化的な側面からも、1985年生まれの実像に迫ります。

1985年生まれはやばい？世代の背景と特徴

1985年に一体何があった？

1985年（昭和60年）は、日本の社会や経済に大きな影響を与えた出来事が数多く発生した、まさに激動の年でした。この年に生まれた人々が、後の価値観を形成する上で、これらの出来事が間接的に影響した可能性は否定できません。社会の光と影を映し出す象徴的な出来事が、この年に凝縮されています。

まず、多くの人々の記憶に刻まれているのが、8月12日に発生した日本航空123便墜落事故です。群馬県の御巣鷹の尾根に墜落し、単独の航空機事故としては史上最悪の520名もの犠牲者を出しました。夏休み中の悲劇は日本中に衝撃を与え、安全だと思われていたものが絶対ではないという現実を突きつけました。

この事故は、運輸安全委員会の報告書にもまとめられており、その後の航空安全に大きな教訓を残しています。（出典：運輸安全委員会「日本航空株式会社所属 ボーイング式747SR-100型 JA8119に関する航空事故調査報告書」）

経済面では、9月にニューヨークのプラザホテルで締結された「プラザ合意」が、その後の日本経済の方向性を決定づけました。これは、当時過剰に評価されていたドル高を是正するため、先進5か国（G5）が協調して為替市場に介入するという合意です。この結果、円はドルに対して急激に価値を上げ（円高）、1年後には1ドル240円台から150円台にまで高騰しました。この急激な円高は輸出産業に打撃を与えましたが、同時に国内の金利低下を招き、後の異常な好景気であるバブル経済へと繋がる大きな転換点となったのです。

一方で、未来への希望を感じさせる明るい話題もありました。茨城県つくば市では、3月から6ヶ月間にわたり国際科学技術博覧会、通称「科学万博－つくば’85」が開催され、国内外から2,000万人以上が訪れました。「人間・居住・環境と科学技術」をテーマに、数多くのパビリオンが最先端技術を披露し、多くの少年少女が科学技術への夢を膨らませました。

また、4月には電電公社と日本専売公社が民営化し、それぞれNTT（日本電信電話株式会社）とJT（日本たばこ産業株式会社）が誕生しました。これは中曽根康弘内閣が進めた行政改革の柱であり、国の事業が民間へと移行する「民営化」時代の幕開けを象徴する出来事でした。

このように、1985年は悲劇的な事故から未来への希望、そして経済構造の大きな変化までが凝縮された一年でした。このような激動の時代に生まれたことが、1985年生まれの世代が持つ独特の価値観や感性に影響を与えたと言えるでしょう。

1985年生まれは何世代と呼ばれる？

1985年生まれは、特定の世代名で一括りにされることが少なく、複数の世代論にまたがるのが大きな特徴です。そのため、メディアなどからは「名前のない世代」や「谷間の世代」と表現されることもあります。これは、上の世代と下の世代の間に挟まれ、明確な文化的特徴が見出しにくいとされたためです。

しかし、その中でも最も一般的に用いられるのが「プレッシャー世代」という呼び方です。これは、経済評論家のsugio氏によって提唱された呼称で、好景気の時代を知らないまま物心つき、厳しい就職氷河期を乗り越えてきた世代と、物心ついた頃からデジタルが当たり前だった「ゆとり世代」との狭間で、双方からプレッシャーを受けながら育ったとされる世代（主に1982年～1987年生まれ）を指します。

上の世代からは「ゆとり教育の影響を受けた世代」と見られ、下の世代からは「体育会系の根性論を持つ世代」と見られるなど、常に板挟みになりやすい不器用な立場にあります。

また、世界的な視点で見ると「ミレニアル世代」（1980年代から1990年代半ば生まれ）にも含まれます。これは2000年代に成人を迎えた世代であり、IT革命の進展と共に成長した「デジタルパイオニア」としての側面を持っています。

アナログ時代を知る最後の世代でありながら、デジタル技術の発展に柔軟に対応してきた経験は、この世代の大きな強みです。

さらに、社会的な側面からは「キレる17歳世代」という不名誉な呼ばれ方をすることもあります。これは、1985年生まれが10代後半だった2000年前後に、少年による衝動的で凶悪な事件が相次いで社会問題となったことに由来します。

インターネットの普及が始まったばかりで、有害情報へのフィルタリング機能も未熟だった時代背景が、多感な時期の少年たちに影響を与えたという分析もあります。しかし、これは決して世代全体を指すものではなく、あくまで当時の社会現象を切り取った言葉として理解する必要があります。

世代のリアルな特徴を解説

1985年生まれ、いわゆるプレッシャー世代には、その特有の時代背景から生まれたいくつかの共通した特徴が見られます。もちろん、すべての人が当てはまるわけではありませんが、世代としての大きな傾向を理解することで、彼らの行動原理や価値観、そして仕事への向き合い方がより深く見えてきます。

メリット：高い適応力と現実的な判断力

この世代の最大の強みは、変化に対する卓越した適応力の高さです。幼少期に昭和の終わりとバブル崩壊を経験し、学生時代にはアナログからデジタルへの急激な技術的移行を実体験しました。家庭には黒電話があり、連絡手段はポケベルからPHS、そして携帯電話へ。音楽はカセットテープからMD、CD、そしてデータ配信へと変わっていきました。

このようなコミュニケーションツールやライフスタイルの劇的な変化を当たり前のこととして受け入れてきたため、新しい環境や技術、変化する社会情勢への順応が非常にスムーズです。

また、日本経済が右肩上がりだった時代を知らないため、地に足のついた現実的な価値観を持っています。過度な贅沢やブランド志向は薄く、コストパフォーマンスを重視する傾向があります。物事の価値を冷静に見極め、無駄なリスクを避ける堅実な判断力を持ち合わせている人が多いです。これは、仕事においても安定したパフォーマンスを発揮する力に繋がっています。

デメリット：コミュニケーションの課題とリスク回避志向

一方で、その特性がデメリットとして現れることもあります。その一つが、対面コミュニケーションへの潜在的な苦手意識です。家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」の全盛期に育ち、デジタルでの交流に早くから慣れ親しんだ結果、直接的な人間関係の構築において、上の世代よりも慎重になったり、奥手になったりする場合があります。

さらに、堅実さの裏返しとして、リスクを極端に避ける傾向が見られます。安定志向が強く、新しいことへの挑戦や大きな変化に対して消極的になることがあります。出世欲や野心が低い人も多く、これが時として「覇気がない」「指示待ちだ」と上の世代から評価されてしまう原因にもなります。しかし、これは無気力なのではなく、無理な競争や過度な自己主張を避け、協調性を保ちながら着実に成果を出したいという価値観の表れでもあるのです。

丑年の干支が示す性格とは

1985年生まれは、干支でいうと「乙丑（きのとうし）」にあたります。干支は、古くからその人の持って生まれた気質や性格の一側面を表すものとして親しまれてきました。60年周期で巡る干支の中でも、「乙丑」にはどのような特徴があるのでしょうか。

まず、「丑年」生まれ全般に共通する性質として、粘り強さと誠実さが挙げられます。牛がゆっくりと、しかし着実に歩を進めるように、物事をコツコツと努力して成し遂げる力を持っています。派手さや要領の良さで目立つタイプではありませんが、一度決めたことは最後までやり通す強い意志と責任感は、周囲から大きな信頼を得る源泉となります。

さらに、十干の「乙（きのと）」の性質が加わることで、その性格はより深みを増します。「乙」は、陰陽五行思想では「木」の陰の性質を持ち、草花を象徴します。風にそよぐ草花のように、柔軟性や協調性、そして穏やかな性質を意味します。このため、乙丑生まれの人は、内面に強い芯を持ちながらも、表面上は物腰が柔らかく、周囲の人々とは穏やかな関係を築くことができるとされています。まさに「柔和な努力家」と言えるでしょう。

ただし、その穏やかさとは裏腹に、一度決めたらテコでも動かない頑固な一面も持ち合わせています。これは、誠実さや強い信念の表れでもありますが、時として融通が利かないと思われることもあるかもしれません。

若いうちはその不器用さから苦労も多いですが、経験を重ねることで着実に実力と信頼を蓄積し、中年期以降にリーダーシップを発揮する大器晩成型の人が多いと言われています。

気になる厄年の年齢について

厄年は、古くから人生の節目に心身の調子を崩しやすく、予期せぬ災難に遭いやすいとされる年齢のことです。科学的根拠はありませんが、男女ともに社会的役割や体調に変化が訪れやすい時期と重なるため、現代でも生活を見直すための指標として意識されています。

数え年で計算するのが一般的で、特に男性の42歳と女性の33歳は「大厄」とされ、より一層の注意が必要とされています。1985年（昭和60年）生まれの方々の厄年を、今後の人生設計の参考としてまとめました。

厄年は、単に不吉な年として恐れるだけではなく、これまでの人生を振り返り、自身の健康や生活習慣、人間関係を見直すための良い機会と捉えることもできます。特に大厄の時期は、仕事や家庭で重要な役割を担う年齢と重なります。大きな決断や環境の変化はなるべく避け、心身ともに穏やかに過ごすことを心がけると良いでしょう。

履歴書で見る学歴と中学高校大学卒業年

就職や転職活動で履歴書を作成する際、意外と迷ってしまうのが学歴の卒業年度です。特に、和暦と西暦の変換は間違いやすいポイントです。1985年（昭和60年）生まれの方の、一般的な学歴と卒業年度を分かりやすく一覧表にまとめました。

自身の経歴を正確に、そして自信を持って記入するためにぜひご活用ください。

この世代が大学を卒業した2008年3月時点では、厚生労働省の調査によると大学卒業者の就職率は96.４%と非常に高い水準にありました。これは、2008年9月のリーマンショック以前の好景気を受けたもので、「第二次就職バブル世代」とも呼ばれています。

売り手市場の中で社会人としてのキャリアをスタートできたことは、厳しい就職氷河期を経験した少し上の世代とは大きく異なる点であり、この世代の職業観にも影響を与えていると考えられます。

1985年生まれはやばい程の逸材が揃う世代

活躍する有名人や芸能人を一挙紹介

1985年生まれは、各界で活躍する多才な有名人や芸能人を数多く輩出しています。「やばい」という言葉が、時に「素晴らしい」「すごい」という肯定的な意味で使われるように、この世代にはまさに”やばい”才能の持ち主が揃っています。その顔ぶれは非常に多彩で、それぞれの分野でトップランナーとして走り続けています。

俳優・女優

まず筆頭に挙げられるのが、日本の映画・ドラマ界を牽引する実力派俳優たちです。独特の存在感で難役をこなす松山ケンイチさん、アイドルから俳優へと華麗な転身を遂げ、国際的にも活躍の場を広げる山下智久さん、そして数々の映画賞に輝く蒼井優さんや宮崎あおいさんなど、10代の頃から頭角を現し、現在も第一線で輝きを放ち続けています。

アーティスト・ミュージシャン

音楽シーンでも個性的なアーティストが光ります。アニメソングの女王としてだけでなく、タレントや声優としてもマルチな才能を発揮する中川翔子さん、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとして絶大な人気を誇る山下健二郎さん、そして元モーニング娘。のエースとして一世を風靡した後藤真希さんなど、多様なジャンルで才能を開花させています。SEKAI NO OWARIのボーカル、Fukaseさんもこの世代です。

お笑い芸人

お笑いの世界では、M-1グランプリ2019で日本中を感動と笑いの渦に巻き込んだミルクボーイの内海崇さんや、知的なキャラクターでMCとしても活躍するパンサーの向井慧さん、天真爛漫なキャラクターで愛されるANZEN漫才のみやぞんさんなど、独自のスタイルで人気を確立している芸人が多いのも特徴です。

これだけのスターが同い年に揃っていることは、まさに壮観と言えるでしょう。彼らの活躍が、1985年生まれの世代イメージをポジティブなものにしている大きな要因であることは間違いありません。

世代を代表する美人女優たち

1985年生まれの世代が「華がある」「才能豊か」と言われる最大の理由の一つに、特に際立った美人女優が豊富であることが挙げられます。彼女たちの存在は、この世代全体のイメージを明るく、そして力強く彩っていると言っても過言ではありません。単にルックスが優れているだけでなく、それぞれが唯一無二の個性と高い演技力を兼ね備えています。

その代表的な方々を見ていきましょう。

• 綾瀬はるかさん：透明感あふれる美しさと、シリアスな役からコミカルな役まで完璧に演じ分ける卓越した演技力で、長年にわたり日本のトップ女優として君臨。その天然で飾らない人柄も、幅広い世代から愛される理由です。
• 上戸彩さん：国民的ドラマ「3年B組金八先生」で注目を集めて以来、常に第一線で活躍。明るく親しみやすい笑顔が最大の魅力で、CM女王としても長年君臨し続けています。
• 蒼井優さん：独特の雰囲気とスクリーン内での圧倒的な存在感を放ち、「フラガール」をはじめとする数々の作品で主要な映画賞を受賞。日本映画界に欠かせない実力派女優です。
• 宮崎あおいさん：子役時代からその才能を発揮し、NHKの連続テレビ小説や大河ドラマでヒロインを務めるなど、その柔らかな笑顔と確かな演技力で多くのファンを魅了し続けています。
• 相武紗季さん：デビュー当時からその健康的な美しさが注目され、数多くのドラマや映画、CMで活躍。安定感のある演技で作品を支えます。
• 満島ひかりさん：元々はアイドルグループ「Folder5」のメンバー。その後、女優として才能を開花させ、その魂のこもった圧倒的な演技力で、園子温監督作品などで強烈なインパクトを残し、唯一無二のポジションを築き上げています。

彼女たちに共通するのは、ただ美しいだけでなく、個性的で強い芯を感じさせる点です。時代の変化に柔軟に対応しながらも、決して自分らしさを失わない。そんなプレッシャー世代の理想の女性像を、彼女たちがスクリーンやテレビの中で体現しているのかもしれません。

有名スポーツ選手【プロ野球・サッカー】

1985年生まれは、芸能界だけでなくスポーツ界においても、世界レベルで輝かしい実績を残した選手を数多く輩出しています。「プレッシャー世代」という名が示す通り、極度の緊張感が支配する大舞台でこそ真価を発揮する、勝負強いアスリートが目立ちます。

サッカー界のレジェンドたち

世界のサッカー界において、この世代はまさに「黄金世代」と呼ぶにふさわしいでしょう。その筆頭は、疑いようもなくポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手です。サッカー界の最高栄誉であるバロンドールを5度受賞し、30代後半になってもなお世界のトップリーグで得点を量産し続ける姿は、驚異的としか言いようがありません。彼の存在は、同世代にとって最大の誇りです。

その他にも、元イングランド代表でマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるウェイン・ルーニー選手、芸術的なプレーで観客を魅了し、クロアチア代表としてバロンドールを受賞した経験を持つルカ・モドリッチ選手など、サッカー史に名を刻む世界的な名選手が名を連ねます。

プロ野球界を支えるベテラン

日本のプロ野球界でも、長きにわたりチームの屋台骨を支えてきた名選手がいます。通算2000本安打を達成したヒットメーカー、中日ドラゴンズの大島洋平選手。驚異的な走力でファンを魅了する千葉ロッテマリーンズの荻野貴司選手。そして、プロ野球史上初の通算400ホールドポイントを達成した、北海道日本ハムファイターズの伝説的なリリーフ投手である宮西尚生投手などが代表格です。

このように、国内外の様々なスポーツで、1985年生まれの選手たちが輝かしい実績を残してきました。厳しい勝負の世界で想像を絶するプレッシャーをはねのけ、結果を出し続ける彼らの姿は、多くの人々に勇気と感動を与え続けています。

話題の有名人ランキングをチェック

1985年生まれには数多くの有名人がいますが、世間一般では誰が特に高い知名度と人気を誇っているのでしょうか。ここでは、様々なメディアやランキングサイトで常に上位にランクインする傾向のある方々を、客観的な視点からまとめました。世代を超えて愛されるスターたちの顔ぶれをご覧ください。

このランキングはあくまで一例ですが、やはり長年にわたり第一線で活躍し続けている俳優や女優、そして世界的なスポーツ選手が上位を占める傾向にあります。特に、山下智久さんや綾瀬はるかさんは、10代の頃からスターであり続け、その人気は世代を超えて広く浸透しています。

これらの輝かしい有名人たちの活躍が、「1985年生まれ＝華やかで才能豊かな世代」というポジティブなイメージを強く印象付けていることは間違いありません。一方で、前述の通り、凶悪事件を起こした同世代の人物もいるため、「やばい」という言葉が持つ光と影の二面性が、この世代の評価を複雑にしている最大の理由と言えるでしょう。

共感できる懐かしいものや文化

1985年生まれの人々が子ども時代や思春期を過ごした1990年代から2000年代初頭は、今なお語り継がれるユニークな文化やブームが数多く生まれた時代です。デジタル化の波が押し寄せ始めた一方で、まだアナログな文化も色濃く残っていました。同世代であれば「あった、あった！」と必ず頷いてしまうような、懐かしいものや文化を振り返ってみましょう。

社会現象になったおもちゃやゲーム

まず外せないのが、1996年に発売され、社会現象を巻き起こしたキーチェーン型育成ゲーム「たまごっち」の大ブームです。当時は入手困難を極め、おもちゃ屋に早朝から行列ができたことや、偽物が出回ったこともニュースになりました。また、男の子なら誰もが夢中になったのが「ミニ四駆」です。自分だけのマシンを改造し、友達とコースで速さを競い合いました。「ダッシュ！四駆郎」や「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」といった漫画やアニメの影響も絶大でした。

そして、この世代のエンターテインメントを語る上で欠かせないのが、1996年に発売されたゲームボーイソフト「ポケットモンスター 赤・緑」です。友達との通信ケーブルを使ったポケモンの交換や対戦に熱中し、151匹のポケモンの名前と特徴を必死で覚えたのは、多くの人にとって忘れられない思い出です。

ファッションと音楽メディア

1990年代後半は、女子高生が新たな文化の発信源でした。ルーズソックスや細い眉毛、茶髪、そして日焼けサロンで焼いた肌などがギャルの象徴的なスタイルでした。安室奈美恵さんのファッションを真似る「アムラー」や、篠原ともえさんのような「シノラー」ファッションも大きな流行となりました。

これらの体験は、インターネットが普及しきる前の、デジタルとアナログが混在する過渡期ならではのものです。友達と撮ったプリクラを手帳にびっしり貼って交換したり、好きな人のポケベルにメッセージを送ったりした記憶は、1985年生まれにとってかけがえのない共通の財産と言えるでしょう。

世代なら分かるあるあるネタ

1985年生まれには、その特有の時代を生きたからこそ深く共感できる、数々の「あるあるネタ」が存在します。デジタルとアナログの狭間で育ったこの世代ならではの、少し切なくも面白い共通体験をいくつかご紹介しましょう。きっと、当時の記憶が鮮明に蘇るはずです。

• ノストラダムスの大予言に本気で怯えた：1999年7月に「恐怖の大王」が降ってきて地球が滅びるという予言を本気で信じ込み、中学2年生で自分の人生が終わるのかと真剣に心配した。無事に2000年を迎えた時の安堵感は忘れられない。
• 携帯電話のアンテナを必死で伸ばしていた：少しでも電波を良くしようと、アンテナを最大限に伸ばして使っていた。友達とのEメール（当時は「Cメール」や「スカイメール」といったショートメール）がコミュニケーションの主流で、受信料がかからないように短い文章でやり取りする技術を磨いた。
• テレビ黄金期のドラマのセリフを真似した：「ロングバケーション」や「やまとなでしこ」、「GTO」など、月9をはじめとする大ヒットドラマの翌日は、学校で必ずその話題で持ちきりだった。「同情するならカネをくれ！」（家なき子）はあまりにも有名。
• 「21世紀最初の卒業生」と必ず言われた：中学校の卒業式（2001年3月）で、校長先生の式辞で「君たちは輝かしい21世紀の幕開けと共に、その最初の卒業生として社会に羽ばたいていきます」という言葉を必ず聞いた。
• J-POPの歌詞をノートにひたすら書き写していた：お気に入りのCDの歌詞カードを見ながら、その世界観に浸るように、歌詞をノートにびっしり書き写していた。それが一種のステータスでもあった。
• 自分のホームページ（ホムペ）を持っていた：「魔法のiらんど」などで自分のホームページを作成し、日記（BBS）を更新したり、友達と「キリ番」を報告し合ったりしていた。前略プロフィールも必須だった。

これらの「あるある」は、インターネットが普及し始めたばかりで、まだテレビや雑誌が圧倒的な影響力を持っていた時代ならではのものです。同じ経験を共有しているからこそ、同世代で集まると、こうした話題でいつまでも盛り上がることができるのです。

流行したカラオケヒットソング

1985年生まれが10代を過ごした1990年代後半から2000年代初頭は、CDが最も売れたJ-POPの黄金期であり、数多くのカラオケヒットソングが生まれました。ミリオンセラーが連発されたこの時代の名曲は、今でも色褪せることなく、カラオケに行くと世代を超えて歌われています。

この世代にとっての、忘れられない”青春ソング”と言える代表的な曲をいくつか紹介します。

女性アーティストのミリオンセラー

この時代の音楽シーンを語る上で、女性アーティストの存在は欠かせません。1999年に衝撃的なデビューを飾った宇多田ヒカルさんの「Automatic」や、女子高生のカリスマとして君臨した浜崎あゆみさんの「M」「SEASONS」、そして結婚式の定番ソングとなった安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」は、誰もが歌える国民的ヒットソングでした。また、切ない歌詞が共感を呼んだEvery Little Thingの「Time goes by」や、ハイトーンボイスが印象的な華原朋美さんの「I’m proud」も、カラオケの定番曲として愛され続けています。

男性アーティスト・バンドの名曲

ヴィジュアル系バンドブームも最高潮で、GLAYの「HOWEVER」やL’Arc～en～Cielの「Driver’s High」は、男子がこぞって熱唱した鉄板ソングです。また、ラテン調のメロディが斬新だったポルノグラフィティの「アゲハ蝶」「サウダージ」や、爽やかなメロディが心地よいスピッツの「チェリー」「ロビンソン」は、そのキャッチーさで男女問わず絶大な人気がありました。沖縄出身のバンド、MONGOL800の「小さな恋のうた」は、今や卒業ソングの定番にもなっています。

これらの曲がカラオケで流れると、当時の思い出や甘酸っぱい記憶が、そのメロディと共にはっきりと蘇ってくるという方も多いのではないでしょうか。音楽は、その時代の空気感を一瞬にして思い出させてくれる、魔法のようなタイムマシンですね。

総括：1985年生まれはやばい世代ではない

この記事では、1985年生まれが「やばい」と言われる理由から、その世代的な特徴、そして文化的な背景までを多角的に掘り下げてきました。

最後に、記事の要点をまとめます。