わナンバーの車と聞くと、多くの人が「レンタカー」を思い浮かべるでしょう。
しかし実際には、わ ナンバー レンタカー 以外にも多くの用途で使用されています。
代車やリース車、さらには法人の事業用車両や公的機関の車まで、わナンバーの範囲は年々広がっています。
最近では、高級車やアルファードといったモデルにもわナンバーが付くことが増え、街中で見かける機会も珍しくありません。
結論として、わナンバーとはレンタカー専用ではなく、「一時的に他人に貸し出す車両全般」を示すナンバーです。
個人所有のように見えても実際はリース契約だったり、長期利用の代車だったりするケースも多く、時代の変化とともにその使われ方が多様化しています。
この記事では、そんなわナンバーの仕組みと、レンタカー以外で増えた背景を詳しく解説します。
- わナンバーとは何を意味し、レンタカー以外で使われる理由
- 個人所有に見えるわナンバー車や高級車・アルファードが増えた背景
- 代車・リース・事業用など多様な用途での活用実例
- 警察や公的機関でもわナンバー車が使われる仕組みと今後の傾向
わナンバーがレンタカー以外の場合の基本と登録の仕組み

わナンバーの車と聞くと、多くの人が「旅行先で借りるレンタカー」を真っ先に思い浮かべるでしょう。
しかし、現代の道路で見かける「わ」や「れ」のナンバープレートを付けた車両は、その用途が驚くほど多角化しています。
実際には、私たちが普段利用している身近なサービスから、企業のビジネスモデル、さらには公的な活動に至るまで、わナンバーの登録制度は幅広く活用されているんです。
わナンバーの仕組みを正しく理解するには、単に「借り物」という認識だけでなく、「どのような法的枠組みで登録されているのか」「なぜあえて自家用ではなく貸渡用として登録されるのか」といった背景を知ることが欠かせません。
代車やリース、さらには長期的なサブスクリプション利用など、時代の変化とともにその姿を変えているわナンバーの実態について、まずはその基本と登録のカラクリから紐解いていきましょう。
わナンバーとはどんな車に付けられるのか
わナンバーとは、ナンバープレートのひらがな部分が「わ」となっている車両のことで、法律上の分類では「貸渡用自動車」に該当します。
道路運送法に基づき、有償で自動車を貸し出す事業を行う場合、その車両は必ず「貸渡用」として登録しなければならないと定められているんですね。
この「有償で貸し出す」という点が非常に重要で、単に友達に車を貸すのとは違い、ビジネスとして対価を得て車両を提供する場合の識別票としての役割を担っています。
一般的に、普通車や軽自動車には「わ」が割り当てられますが、北海道や沖縄県などのレンタカー需要が極めて高い地域では「わ」を使い切ってしまったため、「れ」ナンバーも併用されています。
つまり、「わ」も「れ」も法的な意味合いは全く同じです。
また、このナンバーが付与される対象は、一般的な乗用車だけではありません。
トラックやバンなどの商用車、キャンプブームで人気のキャンピングカー、さらにはバイク(排気量125cc超)に至るまで、貸渡を目的としたあらゆる車両がこの区分で登録されます。
さらに深く掘り下げると、わナンバーは「自家用車(白ナンバー)」と「事業用車(緑ナンバー:運送業など)」の中間に位置するような性質を持っています。
車両そのものは「自家用」の枠組みで管理されますが、用途が「貸渡」に限定されるため、車検証の備考欄にはしっかりと「貸渡」の文字が刻まれます。
このように、わナンバーは「誰が運転しても安全が担保されるよう、一定の基準で管理・提供される車両」の証でもあるのです。
最近ではカーシェアリングの急速な普及により、特定のステーションに置かれた車両もこのわナンバーで登録されており、もはや「カウンターで手続きして借りる」という従来のレンタカーの枠を超えた広がりを見せています。
(例:タイムズカーシェアのガソリン代が自腹にならない仕組み)
私たちが街で見かけるわナンバーは、まさに日本の「シェアリングエコノミー」を支えるインフラの一部と言えるかもしれませんね。
レンタカー以外で使われる理由と背景
わナンバーがレンタカーという枠組みを超えて、代車やリース、カーシェアなどで広く使われるようになった背景には、消費者の価値観が「所有」から「利用」へと大きくシフトしたことが挙げられます。
以前は「車は買って自分の名義にするもの」という考えが主流でしたが、今や「必要なときだけ、あるいは定額で便利に使いたい」というニーズが圧倒的に増えています。
このニーズに応えるサービスの多くが、法律上「貸渡業」の形態をとるため、必然的にわナンバー車が街に溢れることになったんです。
例えば、企業が社用車を導入する場合、自社で購入して資産として管理するよりも、リース会社から長期間借りる方が経費処理や車両管理の面で合理的です。
このとき、リース契約の形態によっては「貸渡用」として登録されるケースがあり、これが「レンタカー以外」のわナンバー車を生む要因の一つとなっています。
また、整備業界においても、顧客に提供する代車を自社で中古車として保有するのではなく、法令を遵守し、しっかりとした保険とメンテナンス体制を整えた「わナンバー車」として運用する動きが加速しました。
これは、万が一の事故の際の保険対応や、車両の安全性を法的に担保するための誠実な対応の結果でもあるんですね。
さらに、テクノロジーの進化もこの流れを後押ししています。
スマートフォンのアプリ一つで予約から解錠まで完結するカーシェアリングは、実質的には短時間のレンタカーですが、ユーザーの感覚としては「近所の駐車場にある自分の車」に近いものがあります。
このように、サービスの境界線が曖昧になる中で、法的な整合性を保つための共通の器として「わナンバー」が選ばれているという側面があります。
このように、社会の仕組みが「資産を持つリスク」を避け、「サービスとして享受するメリット」を優先する方向に動いた結果、わナンバーはその象徴的な存在となりました。
単なるレンタカーの印ではなく、現代の柔軟なライフスタイルや合理的なビジネス判断を支えるための、極めて実益的な登録区分へと進化を遂げたと言えるでしょう。
(参考:残クレはやめとけと言われる理由と注意点)
代車としてわナンバーが使われるケース

車の修理や車検の際、ディーラーや整備工場から借りる代車。
かつては工場が余らせている中古車をサービスで貸してくれるケースが多かったのですが、最近ではその代車が「わナンバー」であることも珍しくなくなりました。
これには、整備業界全体のコンプライアンス意識の高まりと、顧客サービスの質の向上が大きく関係しています。
実は、代車を有償(あるいは修理代金に含める形)で貸し出す場合、白ナンバーの自家用車では法的にグレーゾーンになることがあり、より透明性の高い「貸渡用車両(わナンバー)」を導入する店舗が増えているんです。
わナンバーの代車を利用する最大のメリットは、その「安心感」にあります。
貸渡用として登録されている車両は、一般的な自家用車よりも頻繁な点検(6ヶ月点検など)が義務付けられており、常に万全のコンディションが維持されています。
また、保険の内容も「不特定多数の人が乗る」ことを前提とした手厚いものに加入しているため、借りる側としても万が一のトラブルの際の不安が少ないのが特徴です。
私たちが修理中に慣れない車を運転する際、この保証の厚さは非常に心強い味方になりますよね。
最近の傾向としては、単なる足代わりの軽自動車だけでなく、顧客が普段乗っている車と同等か、それ以上のクラスの車をわナンバーの代車として用意するケースも増えています。
例えば、アルファードを車検に出した際に、最新モデルのアルファードがわナンバーの代車として出てくるようなこともあります。
これは「修理期間中も不自由させない」というだけでなく、「最新モデルを体感してもらう」というプロモーションとしての側面も持っています。
わナンバーの代車は、単なるつなぎの車ではなく、顧客に対する「誠実なサービスの証」として、現在の自動車業界では標準的な存在になりつつあるかなと思います。
もし代車がわナンバーだったとしても、それは「しっかり管理された、安全な車を提供されている」とポジティブに捉えて間違いありません。
リースや事業用車両としての登録方法
わナンバーをリースや事業用車両として登録するには、一般的な自家用車の登録とは異なる、専門的なステップが必要になります。
まず大前提として、車両を所有する事業者(リース会社や整備工場など)が、管轄の運輸支局長に対して「自家用自動車貸渡(レンタカー)事業」の許可申請を行い、認可を受けていなければなりません。
これは誰でも勝手にできるわけではなく、欠格事由に該当しないか、適切な管理体制が整っているかといった厳しい審査をクリアする必要があるんですね。
具体的な登録手順としては、まず車両の「登録原因」が「貸渡」であることを証明する書類を準備します。
通常、新車を登録する際には、通常の登録書類に加えて「貸渡業の許可証の写し」や、事業の概要を記した書類を添えて提出します。
これにより、発行されるナンバープレートが自動的に「わ」または「れ」に指定される仕組みです。
法人の事業用車両としてリース車を導入する場合、名義上の所有者はリース会社、使用者は契約している企業となりますが、契約形態が「貸渡」に該当する場合、このステップを経てわナンバーが交付されます。
事業用としてわナンバーを運用する場合のプロセスを簡単にまとめると、以下のようになります。
| ステップ | 内容 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 1. 事業許可の取得 | 管轄の運輸局へレンタカー事業の許可を申請 | 事業計画書、法人の場合は定款など |
| 2. 車両の確保と申請 | 登録する車両の車台番号等を特定し登録申請 | 車検証、委任状、許可証の写し |
| 3. ナンバー交付 | 「わ」ナンバーが発行され封印される | 車両本体(持ち込みまたは封印委託) |
| 4. 運用・管理 | 定期点検と貸渡簿の記録維持 | 整備管理者、貸渡実績の記録 |
このように、わナンバーを事業で使うためには、単にプレートを付け替えるだけでなく、法的な責任を伴うプロセスをクリアしなければなりません。
しかし、一度この体制を整えてしまえば、車両を社外の人に貸し出したり、複数の拠点でシェアしたりといった柔軟な運用が可能になります。
リース車両にわナンバーが付いているのは、その車両がプロの管理下で正しく事業運営されている証拠でもあるのです。
私たちがビジネスシーンでわナンバー車を利用する際、その背景にはこうした厳格な登録プロセスがあることを知っておくと、サービスの信頼性をより深く感じられるかもしれませんね。
長期利用されるわナンバー車の特徴
最近、街中で見かけるわナンバー車の中には、数ヶ月、あるいは年単位で同じ人が乗り続けている「長期利用」のケースが急増しています。
これは従来の「数時間のレンタル」とは全く異なる、新しい車の持ち方と言えます。
長期利用されるわナンバー車の最大の特徴は、見た目や使い勝手はほぼ「マイカー」であるにもかかわらず、法的な立場と管理コストの負担構造が「貸渡車両」であるという点にあります。
具体的には、月額定額制のサブスクリプションサービス(例:ノレルgoの仕組みと注意点)や、法人向けのマンスリーレンタカーなどがこれに当たります。
これらの車両には当然わナンバーが付いていますが、利用者は自宅の駐車場に車を保管し、日常の買い物や通勤に自由に使用します。
わナンバーでありながら、実態は個人のプライベートカーと何ら変わりません。
しかし、長期利用ならではの特徴として「車検や税金、保険の手続きが一切不要」という強力なメリットがあります。
これらはすべて所有者である貸渡業者が管理するため、利用者は「毎月の料金を払ってガソリンを入れるだけ」で済むんです。
これは、複雑な車両管理を嫌う現代のユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となっています。
また、長期利用のわナンバー車は、比較的年式が新しく、最新の安全装備が充実している個体が多いのも特徴です。
レンタカー会社やリース会社は車両の資産価値を維持するために、定期的な入れ替えを行います。
そのため、利用者は数年ごとに最新モデルのわナンバー車に乗り換えるといった贅沢な使い方も可能です。
一方で、長期利用であっても「わナンバー」である以上、他人に又貸しすることは厳禁ですし、定期的な点検のために車両を業者に預ける必要があります。
このように、長期利用されるわナンバー車は、「所有することの煩わしさ」を排除しつつ、「自由に移動できる喜び」を最大化した、マイカーとレンタカーのハイブリッドな存在と言えるでしょう。
これからますます、わナンバー車を自分の愛車のように乗りこなす人が増えていくのではないかな、と私は予想しています。
わナンバーがレンタカー以外で増えた車の種類と実態

「わナンバー=格安のコンパクトカー」というイメージは、もはや過去のものになりつつあります。
現在のわナンバー事情を詳しく観察してみると、そのラインナップの多様さには驚かされるはずです。
最新の高級セダンから、ファミリー層に絶大な人気を誇る大型ミニバン、果ては特殊な用途に使われる車両まで、実に多種多様な車が「わ」のプレートを掲げて日本の道を走っています。
この変化は、単に車種が増えたというだけでなく、私たちの社会における「車の役割」が劇的に変化したことを如実に示しています。
高級車を所有せずに楽しむ文化や、ビジネスの効率化を極限まで追求した結果の選択など、そこには現代ならではの合理的な実態が隠されているんです。
ここからは、なぜ特定の車種でわナンバーが増えているのか、そして意外な場所で活躍するわナンバー車の知られざる姿について、さらに深く掘り下げていきましょう。
個人所有に見えるわナンバー車の実情
高級住宅街の駐車場や、お洒落なカフェの前に停まっている洗練されたSUV。
ふと見ると「わナンバー」が付いていて、「えっ、レンタカーなの?」と意外に感じたことはありませんか?
実は今、パッと見では完全に個人所有の愛車にしか見えない、ライフスタイルに溶け込んだわナンバー車が非常に増えています。
これらの実情を一言で言えば、「賢いユーザーによる戦略的な選択」の結果であることが多いんです。
その代表格が、個人向けのカーリースやサブスクリプションサービスです。
これらのサービスを利用すると、頭金なしの月額定額で新車に乗ることができますが、契約形態によってはわナンバーで登録されます。
利用者は自分の好きなカラー、好きなオプションを選んで注文するため、外装に「レンタカー会社」のステッカーが貼ってあることもまずありません。
洗車を欠かさず、車内にお気に入りのアクセサリーを飾り、家族でドライブを楽しむ。その姿はどこから見ても「マイカー」そのものですよね。
わナンバーであることは、単に「月々の支払いを一定にし、面倒なメンテナンスをプロに丸投げしている」という合理的な選択の印に過ぎないのです。
また、こうした個人利用のわナンバー車が増えた背景には、若年層を中心とした「見栄よりも実益」を重んじる価値観の変化もあります。
「わナンバーだから恥ずかしい」という感覚は薄れつつあり、むしろ「最新の安全装備がついた良い車に、賢いコストで乗っている」というステータスに変わりつつあるのかもしれません。
私自身も、多くのユーザーと接する中で、車のナンバープレートの文字よりも「その車でどんな体験ができるか」を重視する人が増えているのを肌で感じます。
このように、個人所有に見えるわナンバー車の実情は、自動車という高額商品を「所有するリスク」から解放され、純粋に「移動の自由」を楽しむための、現代的なソリューションの形そのものだと言えるでしょう。
高級車やアルファードにも増えた背景
最近、街中で見かけるアルファードやレクサス、さらにはメルセデス・ベンツやポルシェといった高級車に「わナンバー」が付いているケースが目に見えて増えました。
特にアルファードのような高級ミニバンは、その多くがわナンバーを付けて走っている時期すらあります。これには複数の戦略的な理由が絡み合っています。
まず一つ目は、ビジネスシーンでの「スポット需要」の爆発的な増加です。
重要な来客の送迎や、役員の移動など、高いホスピタリティが求められる場面では、一般的なレンタカーではなく高級車が必要になります。
企業がこれらを自社保有する代わりに、必要な時だけ高級レンタカーとして借りる、あるいは長期リースで運用するケースが増えたため、わナンバーの高級車が街に溢れることになったんです。
二つ目は、個人ユーザーによる「試乗を兼ねたレンタル」や「特別な日の演出」としての利用です。
数百万円から一千万円を超える高級車を購入するのは勇気がいりますが、わナンバーのレンタカーであれば、数日間じっくりと乗り味を確かめることができます。
また、結婚式や誕生日、大切な記念日のドライブのために、あえて「わナンバーの高級車」を借りるという贅沢な楽しみ方が一般的になりました。
貸し出す側も、アルファードなどは中古車市場でのリセールバリュー(再販価格)が非常に高いため、貸渡用車両として運用しても損失が出にくく、積極的にラインナップへ加えるという経営的なメリットがあるんですね。
三つ目は、節税や資産管理を目的とした法人による活用です。
自社で購入すると減価償却に時間がかかりますが、リースやレンタルの費用であれば、その全額を毎月の経費として計上できる場合があります。
このように、高級車やアルファードにわナンバーが増えた背景には、ビジネスの効率化、個人のレジャーの多様化、そして企業の賢い財務戦略という、三位一体の理由が存在しています。
今やわナンバーの高級車を見かけても、「借り物だから…」と侮ることはできません。
そこには、最先端のサービスを使いこなす、スマートなユーザーの姿があるはずですから。
警察車両や公的機関で見かけるケース

非常に珍しい光景に思えるかもしれませんが、実は警察や自治体などの公的機関が運用する車両の中にも、わナンバーが存在します。
赤色灯を載せたパトカーがわナンバーであることは滅多にありませんが、捜査用に使われる「覆面パトカー」に近い役割の車両や、事務連絡用の公用車、さらには災害時の臨時車両などにおいて、わナンバーが活躍しているんです。
これには、公的機関ならではの厳しい予算事情と、緊急時の柔軟な対応能力の確保という側面があります。
例えば、大規模な国際会議やスポーツイベントの際、警察は全国から応援の部隊を集めます。
このとき、膨大な数の車両が必要になりますが、それらをすべて購入していては税金の無駄遣いになってしまいますよね。
そこで、民間のレンタカー会社からまとまった数の車両を借り受けることがあります。
これらの車両は一時的に警察業務に使われるものの、登録上はレンタカーのままなので「わナンバー」になります。
また、自治体が運営する福祉車両や、期間限定の地域巡回バスなども、リース契約を通じて導入される際にわナンバーになるケースがあります。
これは、車両を「保有」するよりも「管理」をプロに任せることで、公費の節約と安全性の向上を両立させようという賢い判断の現れです。
さらに興味深いのは、捜査の現場でもわナンバーが使われる可能性があるという点です。
特定の地域に馴染まない、いわゆる「他県ナンバーの自家用車」よりも、全国どこにでも存在する「わナンバーのレンタカー」の方が、特定の状況下では目立ちにくい(あるいはレンタカーを装うことができる)という戦略的な理由があるとも言われています。
もちろん、これらは特殊な例ではありますが、公的機関がわナンバー車を使うことは、現代の効率的な行政運営における一つの正解となっているんです。
わナンバーの公用車を見かけたら、それは「私たちの税金を無駄にせず、効率よく業務を遂行しようとしている工夫の形」だと考えてもいいかもしれませんね。
事業用登録によるメリットと注意点
車を「わナンバー(貸渡用)」として登録・運用することには、多くのメリットがある一方で、プロとしての責任を伴う注意点も存在します。
まず最大のメリットは、車両の運用効率と経済性の向上です。
法人の場合、車両を所有せずにリースやレンタルという形でわナンバー車を活用することで、固定資産を減らし、バランスシートをスリム化できます。
また、車両の維持にかかるメンテナンス費用や税金、保険料がすべて月額料金に含まれるため、予算の管理が非常に楽になるという点も大きな魅力です。
事業用登録をすることで、税務上も経費として認められやすくなるため、経営的なメリットは計り知れません。
しかし、その裏側には「貸渡用」ならではの厳しいルールがあります。
最も注意すべきは、整備の頻度です。自家用車であれば1年ごとの法定点検で済みますが、わナンバーの車両は「6ヶ月点検」が義務付けられています。
不特定多数の人が乗る以上、常に最高レベルの安全性を維持し続けなければならず、この点検を怠ると事業継続に支障をきたす可能性もあります。
また、保険制度についても特殊です。
貸渡用車両には「レンタカー特約」などが付帯した専用の任意保険への加入が不可欠で、これは通常の自家用保険よりも保険料が高くなる傾向にあります。
万が一、適切な保険に入っていない状態で貸し出しを行えば、それは事業としての破綻を意味します。
事業用登録の主なメリットと注意点を比較すると以下のようになります。
| 項目 | メリット | 注意点・デメリット |
|---|---|---|
| コスト面 | 全額経費計上が可能、資産化を防げる | 保険料が一般車より高額になりやすい |
| メンテナンス | 常にプロの管理で安全性が高い | 6ヶ月ごとの法定点検が必須で手間がかかる |
| 運用面 | 他者への貸し出し(ビジネス)が可能 | 貸渡簿の作成・管理など事務作業が発生 |
| 信頼性 | コンプライアンスを遵守した運営ができる | 事故発生時の責任の所在が厳格に問われる |
このように、わナンバーを事業で活用するのは非常にスマートな選択ですが、それは「厳格なルールを守る」という誠実な姿勢があって初めて成り立つものです。
単に「節税になるから」という理由だけでなく、利用者の安全を第一に考えるプロ意識が求められる登録区分だと言えますね。
私たちが安心してわナンバー車を借りられるのは、こうした厳格なメリット・デメリットのバランスの中で、事業者が責任を持って車両を管理してくれているからに他なりません。
わナンバー車が増えた社会的背景と今後の傾向
わナンバー車がこれほどまでに街に溢れ、人々の生活に浸透した最大の理由は、日本社会が「MaaS(Mobility as a Service)」へと向かう大きなうねりの中にいるからです。
MaaSとは、あらゆる移動を一つのサービスとして捉える考え方ですが、わナンバーはその「車両供給」を担う中心的な役割を果たしています。
少子高齢化が進み、都市部での駐車場不足や維持費の高騰が叫ばれる中で、車を「個人で所有する重荷」から解放しようとする動きは、今後も止まることはないでしょう。
また、環境意識の高まりもわナンバー普及を後押ししています。
電気自動車(EV)などは、バッテリーの劣化や技術革新のスピードが速いため、個人で購入するにはリスクが高いと感じる人も多いですよね。
そこで、まずはわナンバーのリースやレンタカーとしてEVを導入し、インフラの整備状況や自分の生活スタイルに合うかを確認する、という使い方が賢い選択として定着しています。
今後、自動運転技術がさらに進化すれば、私たちが呼べば無人でやってくる「ロボットタクシー」のような車両が登場するはずですが、それらも基本的には貸渡用の形態をとるでしょう。
つまり、わナンバーは未来の移動を支える「標準的な登録形態」になっていく可能性が高いんです。
さらに、今後の傾向として注目すべきは、わナンバーのパーソナライズ化です。
単なる移動手段としての車ではなく、移動するプライベートオフィスや、移動するホテルといった、特定の目的に特化したわナンバー車が増えていくでしょう。
それらはもはや、従来の「レンタカー」という言葉では括りきれない、新しい空間サービスへと進化していきます。
わナンバーという区分は、技術や社会の変化に合わせて、これからも柔軟にその定義を広げ、私たちの生活をより豊かで効率的なものに変えてくれるはずです。
街でわナンバーを見かけるたびに、そこには新しい移動の未来が少しずつ現れている、そう考えるとわナンバー車への見え方も変わってくるかもしれませんね。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- わナンバーとは、法律で定められた「貸渡用車両」の証であり、信頼性の高い管理車両である
- レンタカー以外でも、代車やカーリース、カーシェアなど多様なサービスで「わ」が使われている
- 整備工場の代車がわナンバーなのは、保険や安全性を法的に担保するための誠実な対応である
- 車両の登録には運輸局の許可が必要であり、6ヶ月点検などの厳格な維持ルールが存在する
- 高級車やアルファードにわナンバーが増えたのは、ビジネスの効率化と「利用」を重視する価値観の変化が背景にある
- 警察や公的機関も、イベントや災害時の予算最適化のためにわナンバー車を賢く活用している
- 長期利用のわナンバー車は、税金や維持の手間を省きたい現代のライフスタイルに合致している
- 事業用登録には大きな節税・運用メリットがある反面、法令遵守の重い責任が伴う
- わナンバーの増加は、社会全体が「所有から共有へ」と進化している歴史的な流れを示している
- 今後はEVや自動運転、MaaSの普及とともに、わナンバーはより身近で欠かせない存在になる
近年のモビリティの変化により、車を「持つ」から「使う」へという価値観が定着しつつあります。わナンバー車は、まさにその時代を反映する象徴的な存在です。
レンタカーだけでなく、代車・リース・事業用・高級車・公用車など、多様な形で私たちの社会に深く溶け込んでいます。
これからも、生活やビジネスのスタイルが多様化する中で、わナンバーの車はますます身近な存在となり、私たちの柔軟なカーライフを支える重要な役割を担っていくでしょう。
次に「わナンバー」の車を見かけたときは、その背景にある「賢い選択」や「プロの管理」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
