「ラクロス やめとけ」と検索しているあなたは、部活を続けるべきか深く悩んでいるのかもしれません。部活辞めたい大学1年生にとって、練習が想像以上にきついと感じたり、体育会特有の人間関係がうざいと感じたりすることは決して珍しくないです。
このまま続けて大学での部活生活に後悔しないか、自分は本当にラクロスに向いてる人なのか、といった不安もあるでしょう。
ラクロスは、その起源が格闘技にあるともいわれる激しいスポーツである一方、全国にはラクロスが強い学校が存在し、ラクロスが盛んな国ではプロリーグもあるなど、非常に魅力的な競技です。しかし、過去には京大ラクロス部の不祥事のような出来事もあり、体育会系のイメージそのものに不安を感じる人もいるかもしれません。
この記事では、そうした悩みや不安を解消し、あなた自身が後悔のない選択をするための判断材料を、多角的な視点から分かりやすく解説していきます。
- 「やめとけ」と言われる厳しい実態とその理由
- ラクロスを続けることで得られるメリットと将来性
- 後悔しないために自分と向き合うための判断軸
- 部活を辞める・続ける、それぞれの選択肢の考え方
ラクロスはやめとけと言われる5つの厳しい実態
- 部活辞めたい大学1年が抱える悩み
- 想像以上にきつい練習と学業の両立
- 「うざい」と感じてしまう体育会の常識
- ラクロスはもともと格闘技だった?
- 京大ラクロス部不祥事のような過去事例
部活辞めたい大学1年が抱える悩み
大学1年生がラクロス部を辞めたいと感じるのは、決して珍しいことではありません。その背景には、高校までとは全く異なる環境への戸惑いや、入部前に抱いていたイメージと現実とのギャップが存在します。
例えば、「週2回の練習と聞いていたのに、実際は週4回以上活動がある」「ラクロス自体にまだ夢中になれていないのに、厳しい練習についていけない」といった声は少なくありません。特に、ゴールキーパーにあたる「ゴーリー」というポジションでは、先輩からの時速160kmにも達するシュートを体で受け止める必要があり、その痛みや恐怖心から競技を楽しめなくなるケースも見られます。
また、人間関係の悩みも大きな要因の一つです。同期とは仲が良くても、体育会特有の上下関係やノリに馴染めず、チーム内で孤立感を深めてしまうこともあります。このように、理想と現実のギャップ、身体的な負担、そして人間関係のストレスが重なることで、「部活を辞めたい」という気持ちが強まっていくのです。
想像以上にきつい練習と学業の両立
ラクロス部の活動は、多くの人が想像する以上にハードであり、特に学業との両立は大きな課題となります。大学、特に専門性が高まる学部では、年次が上がるにつれて授業や実験、レポートの負担が急激に増加します。
実際に、工学部に所属する学生からは、「2年生の後期から時間割が月曜から金曜まで埋まり、部活どころか勉強だけでも非常に厳しい状況になる」といった悩みも聞かれます。練習時間そのものだけでなく、筋力トレーニングや食事管理といった競技以外の部分でも厳しいルールが課せられることがあり、学業に割くべき時間とエネルギーを確保するのが難しくなります。
「うざい」と感じてしまう体育会の常識
体育会系の部活動には、独自の文化や人間関係のルールが存在し、これが「うざい」と感じる原因になることがあります。厳しい上下関係、画一的な価値観の強制、プライベートな時間への過度な干渉などが、その代表例です。
もちろん、礼儀や協調性を学ぶという側面もありますが、個人の自由な意思決定が尊重されにくい雰囲気を感じる人もいます。例えば、退部の意向を伝えても、「幹部の話し合いが終わるまでは練習に来い」と言われたり、退部理由を根掘り葉掘り聞かれたりするなど、スムーズに辞めさせてもらえないケースも実際にあります。
言ってしまえば、部活動の目標達成のためには個人の事情は二の次、という考え方が根強く残っている場合があるのです。このような環境では、たとえ競技自体は好きであっても、組織のあり方に息苦しさを感じ、精神的に疲弊してしまうことがあります。自分の価値観と組織の文化が大きく異なると感じたとき、それは大きなストレス源となり得ます。
ラクロスはもともと格闘技だった?
ラクロスの起源を辿ると、このスポーツが持つ激しさの理由が見えてきます。ラクロスの原型は、17世紀頃に北米の先住民族が、部族間の争いを解決するためや、神事、あるいは戦闘の訓練として行っていた球技にあると言われています。
当時は数百人から数千人規模で行われ、試合期間も数日に及ぶなど、現代のスポーツとは全く異なる、まさに「格闘技」に近いものでした。その後、カナダに入植したフランス系移民によってルールが整備され、近代的なスポーツとして発展しましたが、「地上最速の格闘球技」というキャッチフレーズが使われるように、その激しい性質は今も受け継がれています。
特に男子ラクロスでは、選手同士の身体的な接触(ボディチェック)が認められており、防具の着用が義務付けられています。このため、コンタクトスポーツの経験がない人にとっては、プレーの激しさに戸惑い、恐怖を感じることもあるかもしれません。この歴史的背景を理解すると、ラクロスが単なる球技ではなく、高い身体能力と強い精神力が求められる競技であることが分かります。
京大ラクロス部不祥事のような過去事例
部活動のあり方を考える上で、過去の不祥事も無視できない要素です。例えば、2014年に京都大学の男子ラクロス部が、日本学生ラクロス連盟の委員会活動への度重なる無断欠席を理由に、公式戦出場停止や下部リーグへの降格といった重い処分を受けた事例があります。
この一件は、部活動という組織が、競技力だけでなく、連盟や社会に対する責任ある行動を求められていることを示しています。部員個人の問題ではなく、チーム全体の管理体制やコンプライアンス意識が問われたのです。
このような不祥事は、ラクロスに限らずどの部活動でも起こりうる問題です。しかし、これから入部を考えている人や、現在の部の運営に疑問を感じている人にとっては、不安材料となるのは当然です。部活動が閉鎖的なコミュニティになることで、社会的な常識から逸脱したルールがまかり通ってしまう危険性もはらんでいます。
そのため、部を選ぶ際には、競技レベルや雰囲気だけでなく、組織として健全に運営されているかという視点を持つことも大切になります。
ラクロスはやめとけの声に流される前の判断材料
- そもそもラクロスに向いてる人の特徴
- 就職活動で評価される主体性とは
- 大学部活を辞めて後悔するパターン
- ラクロスが強い学校で続ける選択肢
- カナダなどラクロスが盛んな国も多い
- 総括:ラクロスはやめとけという意見との向き合い方
そもそもラクロスに向いてる人の特徴
ラクロスという競技には、ポジションごとに異なるスキルや特性が求められます。自分がどのタイプに当てはまるかを知ることは、競技を楽しむ上で、また続けるかどうかの判断材料になります。
重要なのは、ラクロスは大学から始める選手が大多数を占める「カレッジスポーツ」であるという点です。つまり、ほとんどの選手が同じスタートラインから競技を始めます。野球やサッカーなどの経験者はシュート力や走力で有利になることがありますが、それ以上に新しいことに挑戦し、粘り強く努力を続けられる姿勢が成功の鍵となります。
就職活動で評価される主体性とは
ラクロス部での経験は、特に就職活動において高く評価される傾向があります。その最大の理由は、学生が発揮する「主体性」にあります。
他のメジャースポーツとは異なり、大学のラクロス部は専用グラウンドや経験豊富な指導者が常にいるとは限りません。そのため、学生自身が練習メニューを考え、戦術を組み立て、時にはグラウンド確保のために大学側と交渉したり、部の運営方針を決めたりする必要があります。中には、指導者である監督やコーチを誰に頼むか、という重要な決定さえ学生たちが行うチームも少なくありません。
こうした経験は、ビジネスの世界で求められる「自ら課題を発見し、解決策を考えて実行する能力」と非常に親和性が高いのです。実際、企業の人事担当者からは「ラクロス部の学生はいますか」と名指しで尋ねられることもあるほど、その主体性や自律性が注目されています。言われたことをこなすだけでなく、困難な状況でも自ら道を切り拓いてきた経験が、大きなアピールポイントになると考えられます。
大学部活を辞めて後悔するパターン
部活を辞めるという決断は、その後の大学生活に大きな影響を与えます。特に、明確な理由なく辞めてしまうと、後悔につながるケースが多く見られます。
後悔しやすい代表的なパターンは、「ただ辛いから」「練習が面倒だから」「もっと遊びたいから」といった、一時的な感情や曖昧な理由で辞めてしまう場合です。部活を辞めれば自由な時間が増えると考えがちですが、実際にはアルバイトや課題に追われ、期待していたほど遊べるわけではない、という声も聞かれます。
また、「周りの目が気になる」「辞めたらダメな人間だと思われる」といった不安から、自分の本心に蓋をして続けることも、いずれ限界が来てしまいます。逆に、辞めるという決断をした後で、「あの時もう少し頑張っていれば、違う結果があったかもしれない」と、挑戦しなかったこと自体を悔やむ可能性もあります。
後悔を避けるためには、なぜ辞めたいのか、そして辞めた後に何をしたいのかを徹底的に自己分析することが不可欠です。その場の感情に流されず、自分の将来にとって何が最善の選択なのかを冷静に見極める必要があります。
ラクロスが強い学校で続ける選択肢
もしあなたが競技レベルの向上を目指しているのであれば、ラクロスが強い大学でプレーを続けるという選択肢も視野に入ります。高いレベルの環境に身を置くことは、個人の成長を促す大きなモチベーションになります。
日本の大学ラクロス界では、関東・関西地区を中心に強豪校と呼ばれる大学がいくつか存在します。
主な強豪大学(男女・地域別)
- 関東男子: 慶應義塾大学, 早稲田大学, 日本体育大学など
- 関東女子: 慶應義塾大学, 立教大学, 明治大学など
- 関西男子: 京都大学, 同志社大学, 関西学院大学など
- 関西女子: 関西学院大学, 同志社大学, 関西大学など
これらの大学は、全国大会での優勝経験も豊富で、質の高いトレーニング環境や指導体制が整っています。日本代表選手を多数輩出しているチームもあり、本気でラクロスに打ち込みたい学生にとっては理想的な環境と言えるでしょう。
もちろん、強豪校での競争は激しく、レギュラーを勝ち取るのは容易ではありません。しかし、「トップレベルで活躍したい」という強い意志があるのなら、厳しい環境に挑戦することで、技術的にも精神的にも大きく成長できる可能性があります。
カナダなどラクロスが盛んな国も多い
ラクロスの魅力は、日本の大学スポーツという枠だけにとどまりません。世界に目を向ければ、この競技が持つ大きな可能性が見えてきます。
ラクロスが特に盛んな国は、発祥の地であるカナダと、アメリカです。カナダではアイスホッケーと並ぶ国技として親しまれており、アメリカでは大学スポーツとして絶大な人気を誇ります。多くの試合がテレビ中継され、プロリーグ(PLL: Premier Lacrosse Leagueなど)も存在し、トップ選手はスターとして認知されています。
他にも、オーストラリアやイギリス、そして先住民族の伝統を色濃く残すイロコイ連邦(ホディノショウニ)など、世界中でラクロスはプレーされています。日本は比較的歴史が浅いながらも、近年競技人口が増加しており、2028年のロサンゼルスオリンピックで正式競技として復活することも期待されています。
このように、ラクロスは世界につながるグローバルなスポーツです。たとえ大学で思うような結果が出なくても、社会人クラブチームで競技を続けたり、海外のリーグに挑戦したりと、その先には様々な道が広がっています。競技の将来性や国際的な広がりを知ることは、ラクロスを続ける上での新たな視点を与えてくれるはずです。
総括:ラクロスはやめとけという意見との向き合い方
この記事を通じて、ラクロス部を続けるかどうかの判断材料について多角的に解説してきました。
最終的にどのような決断を下すにせよ、後悔しないために大切なポイントを以下にまとめます。
- ラクロス部を辞めたいと感じるのはあなた一人ではない
- 練習の厳しさ、人間関係、学業との両立が主な悩み
- ゴーリーなど特定のポジションには特有の困難も存在する
- 一方で、ラクロス経験は就職活動で高く評価される傾向にある
- 特に学生主体の運営から育まれる「主体性」が強みとなる
- 「ただ辛いから」「遊びたいから」という曖昧な理由で辞めると後悔しやすい
- 辞める場合は、その後の明確な目標やビジョンを持つことが大切
- 学業、資格取得、留学など、具体的な計画を立てる
- 続ける場合は、なぜ続けたいのかという目的意識を再確認する
- 後悔しないためには、辞めたい理由とメリット・デメリットの客観的な分析が不可欠
- 信頼できる友人、先輩、家族に相談し、多角的な意見を聞くことも有効
- 続けるか辞めるか、どちらの選択が正しいということはない
- 重要なのは、自分自身で下した決断に責任を持ち、その選択を「正解」にする努力をすること
- 「やめとけ」という他人の意見は一つの参考情報として受け止め、最終的には自分の価値観で判断する
- どちらの道を選んでも、その経験はあなたの人生にとって必ずプラスになる